交通事故診療について
交通事故診療について
交通事故にあって,当院(笠原整形外科)を受診する前に
- 受傷後、他の医療機関で受診した場合で、何らかの理由により当院に受診する際には紹介状(診療情報提供書)と,MRIやX線撮影をしている場合は,DVDにそのデータを入れてもらって,持参して頂きます.持参されてない場合は,当科で再度撮りなおす事をご了承下さい。
- 治療費
当院は治療費の請求先が決定するまではその都度、200%にて患者様に立替払いをお願いしております。尚、保険会社より一括請求確定の連絡があった時点でお立て替え頂いた治療費は全額返金致します。
- 注)診療報酬点数の20割の計算となります。これらは労災・自賠責を扱っていない医療機関の慣習に従って設定したものです。
交通事故診療
- 交通事故の症状は,受傷1週間前後で揃います.しかし経験的には受傷3日以内に,整形外科医療機関にかかる事をお勧めします。理由は損保会社の担当者が,連絡を受けた時の症状と異なる部位の症状が出てきた場合,それが交通事故に由来するか否かが,後日争われるケースがあるからです。
- 神経学的所見と愁訴から,動的X線撮影(前屈・後屈など)を行い,1~2週間は経過観察になります。 痛みがある場合は,理学療法士によるリハビリで対処します.症状が1ヶ月以上遷延する場合は,MRI・筋電図などができる医療機関に紹介します.疼痛が強い場合で薬が有効ではない場合は,神経ブロックなどの治療もできる整形外科を受診するのが一般的です。
- 開業以来交通事故患者1000人以上を診ていますが,5%未満の割合で後遺障害診断書を書く必要がありました。しかしこの中には低髄液圧症候群や頚椎神経根損傷,腰部神経根損傷など単純X線撮影では判明しない骨折があります。
- WEB上のホームページには,柔道整復士は交通事故治療のエキスパートなどの文章がたくさん見られます。この資格は専門学校を3年間通えば,取れる国家資格ですが、前記後遺障害診断書などが作成できません。 症例によっては脳外科・耳鼻科・眼科・精神科などと関連しながら治療する必要のある場合もあります。
交通事故の治療を受ける前に
- 警察に連絡し,自動車保険(任意保険・自賠責保険)を請求する時に必要な,「交通事故証明書」の交付を受けて下さい.1週間以上たってからでは,交付されない事もあるため,ただちに警察に電話をして確認をとりましょう。
- 一般的な治療費の請求の形式は,被害者が加害者の自動車にかかっている自賠責保険に請求するので,「被害者請求」といいます。保険担当者に「笠原整形外科:電話 042-321-5521」にかかる事を伝えて下さい。損保会社・保険会社から笠原整形外科に「支払いは全て保険会社に請求するように」との連絡があって初めて,自賠責保険診療が開始されます。
- 交通事故に遭っても,上記の過程を経ないで受診された場合は,自費診療になるのでご注意下さい。また加害者が任意保険に入ってない場合は,上記の保険会社のサービスはありませんから,自費診療分を被害者が支払い,それを加害者に請求し,加害者が自分のかけている自賠責保険に請求する形になります.非常に理解しにくいので,ご自分がかけている車の保険の担当者から,いちど説明を受けておくのが安心です。